○災害と「おくすりノート」
平成16年は台風、地震そして津波と自然災害の恐ろしさを再確認させられた年でした。
今回は災害の時にも「おくすりノート」が役にたちますという話です。
平成7年の阪神・淡路大震災では、全国から多くの人たちが被災地に入り救援活動を行ないました。佐賀県からも薬剤師が現地に向かいました。
薬剤師にとっての救援活動は、
○仮設の診療所での調剤
○全国から集まってくる支援物資の中の医薬品の整理、保存、管理
○被災された方がそれまでどんな薬を服用していたかについての聞き取りなどです。
この時に薬剤師たちを悩ませたことは、それまでの服用薬の名前がわからないということでした。高血圧や糖尿病など慢性の疾患やその他特別な病気をお持ちの方にとって、災害時とはいえ薬の服用は続けなければなりません。薬の専門家である薬剤師にとっても錠剤や粉薬そのものを見ただけでその薬の名前を確認することは難しいことです。
錠剤やカプセルの表面には例えば、「MS M20」といった識別コードが書かれていますが、粉薬の場合、特に複数の粉薬が混合されている場合は見た目で薬を確認することはできません。その時に役に立つのが「おくすりノート」です。避難所では「かかりつけ病院」「かかりつけ薬局」が利用できるわけではありません。医師や薬剤師も短期間で入れ替わることもあります。
いままで服用していた薬の名前、副作用やアレルギー歴などがわかることで、医師の診察や薬剤師の服薬指導もよりスムーズにおこなうことができます。
災害などで避難しなければならないときには、薬と一緒に「おくすりノート」も携帯していただければと思います。
|